大きな災害が発生すると、一般電話や携帯電話が使えなくなったり、なかなか繋がらなくなることがあります。
当会ではこうした状況が発生したときに、アマチュア無線を使用して災害の発生状況の連絡、救助の要請等を行うことができるようにするため、バッテリで稼働できる無線機等を各自で整備しております。
また川崎市の防災行政無線に接続できる無線機を2名の会員宅に設置し、アマチュア無線を通して収集した情報を川崎市の危機管理本部へ速やかに伝達できるようにしております。
川崎市との協定等は川崎HAMネットについての「川崎市との協定・覚書」をご参照ください。
下図は、その防災情報の伝達について説明しています。
地震や台風などにより、災害の発生が懸念されると川崎HAMネット会員は、アマチュア無線の受信を開始します。さらに一般電話や携帯電話(スマートフォン)が使えなくなったり、回線の混雑などにより繋がりにくくなったときに、
① 川崎HAMネット会員(*注1)や一般のアマチュア無線局が、災害の発生または発生する恐れが
ある状況を発見します。
② 発見した人がアマチュア無線を使用して、会員等にその状況を伝えます。
③ 川崎市内に2つあるセンター局(川崎HAMネット会員のうち、川崎市の防災行政無線機(*注2)
を設置している会員)がその情報をアマチュア無線で受信し、川崎市から要請があったときは
防災行政無線機を使用して川崎市の危機管理本部へ情報を伝えます。
④ また川崎市から防災行政無線を使用してセンター局へ防災情報が伝えられたときは、
センター局から会員等へアマチュア無線を使用してその情報を伝えます。
⑤ 川崎市の危機管理部は必要に応じて、警察・消防へ出動を要請します。
*注1: 川崎HAMネット会員のアマチュア無線局は51局(2025年5月現在)
*注2: 防災行政無線機は川崎市の防災行政無線網に接続できる川崎市が所有する無線機で、
常に充電・点検を行っています