川崎HAMネット 沿革と活動概要
設立の背景
1995年1月17日に発生した「阪神・淡路大震災」において、アマチュア無線家たちが神戸市災害対策本部へ重要な情報を提供し、大きな貢献を果たしました。この経験から、災害時にアマチュア無線を活用する重要性が認識されました。
同年12月27日、川崎市在住のアマチュア無線家有志12名によって、ボランティア団体「川崎市アマチュア無線情報ネットワーク(略称:川崎HAMネット)」が設立されました。初代会長は安田重雄(故人/JQ1KNL)が務め、以降、団体として活動を広げています。
主な成果と取り組み
1996年 8月 6日: 川崎市と「災害時アマチュア無線の災害情報通信の協力に関する協定」を締結。
1997年 4月24日: アマチュア無線社団局「JO1ZBX」を開局。
2010年 7月 1日: 協定内容を補完する覚書を締結し、非常通信の手段や補償を明確化。
2014年 4月 1日: 防災行政無線機を会員宅へ設置するための覚書を締結。災害時の情報伝達体制を
強化。
2024年 8月18日: 会長、副会長が交代し、新体制でスタート。
2025年 5月 1日: 規約、運営規則を改正し、新たな会員組織にて活動。
現在の活動
川崎HAMネットは、以下の活動を通じて、地域防災力の向上とアマチュア無線の普及に努めています。
・毎月4回(朝2回/夜2回)の通信訓練(ロールコール)の実施。会員以外も参加可能。
・川崎市総合防災訓練への参加。
・自主防災組織への啓蒙活動を川崎市危機管理室と協力して展開。
展望と参加募集
新潟県中越沖地震、東日本大震災、熊本地震、能登半島地震などの経験を踏まえ、首都直下型地震や南海トラフ地震に備え、体制強化と会員増加に取り組んでいます。
川崎市に居住または勤務している方で、アマチュア無線局を開局している皆様の参加を歓迎しています。
興味のある方は入会案内をご参照ください。